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2011/09/28

独立記念日 actividad③

独立記念日当日の様子です。

儀式、冠婚葬祭があると、松の葉を地面一面に敷きます。







各クラスには、国鳥、国の木、国の楽器、国の花を描いたものが飾られます。




国の木、ceiba(セイバ)別名:生命の樹とも呼ばれているそうです。
実際にこの木を見たのですが、本当に大きくて、枝を大きく広げて、ずっしりとして安定感がある木だなと感じました。



今年は、独立190周年です。
あと10年後にここに来ると、さぞかし盛大にお祝いをしてるんだろうな。見てみたいなぁ!




6年生男子と担任の先生。これからダンスを披露するところです。もう、すっかり、お兄ちゃんです!
6年生といえども、みんな歳は、12歳だったり、もう少し上の14歳だったり、まちまちです。
この男子は、「ねぇ、写真とってよ!」と冗談で言ってきます。そして、本当にカメラを向けるとパぁーっと散っていきます。笑  かわいいもんですね。





1年C組のマヤの踊りの発表




頭に、児童お手製の国鳥(ケツァール)の帽子をかぶって、歌を歌いました!





2011/09/19

独立記念日 actividad②

↑これは、日本の歌「こぶた・たぬき・きつね・ねこ」をスペイン語バージョンで教えたときのものです。
最近、行くクラスで、これと「ぞうさん」の歌を教えていて、手遊びも入ってて簡単なリズムなので子どもも大喜び!!


9月14日
独立記念日のイベント2日目

今日は、体育系のイベントです。
運動会ですね!でも、全員参加でないところが、なんだかさみしいな・・・。

幼稚園、低学年、中学年、高学年にわかれます。
各部で、4グループを作り、それぞれの種目でいろんな子達が出て、競走します。





↑これは、水汲み競争ならぬ、ストローで水吸い競争!!
600mlのペットボトルをいっぱいにしたグループが1番!!




↑つなひき




↑何度も何度も転んでたけど、笑いながら、最後までがんばりました!!






↑これは、服をつないで、どのクラスが一番早くゴールできるかという競技です。なかには、服が足りなくなると、脱がしあいっこし、つなげていました!




↑運動靴がない子、あっても穴が開いててぼろぼろの子、革靴の子・・・。でも、文句ひとつ言わずに、笑顔で楽しんでいました。



↑最後の種目は、4,5,6年生によるマラソン。私も低学年の子達と途中まで走っていきました。



優勝者には、Tシャツとメダルがもらえました。


暑いくらいのいいお天気でした♪

2011/09/18

独立記念日 actividad(イベント)①


9月15日は、グアテマラの独立記念日です。
1821年に独立し、今年で190年目です。

毎年、この時期になると、独立記念日に向けての様々な活動が行われます。

9月12日 1日目

文化系のイベントでした。
歌、絵、詩のコンテスト、踊りも披露されます。

今年は、あいにくの小雨で寒い中、こどもたちは、がんばって笑顔で披露していました。

↑この子達は、これから、踊りを披露するところです。



↑絵のコンテスト会場。
国鳥(ケツァール)、国の木(セイバ)、国旗、国の楽器(マリンバ)、国の花(モンハ・ブランカ)などから好きなモチーフを選び、時間内に描きます。
対象は、幼稚園から小3年生まで
私は幼稚園と小1、2年生の審査をしました。




↑ この日は、本当に寒かったんです・・・。





↑各学年の代表者。コンテスト











空中散歩♪

2011/09/12

グアテマラの歴史が変わる時

9月11日(日)
9.11あれから10年が経ったなんて、振り返れば本当に時間が過ぎるのはやい。

ちょうど10年前の9月11日、私は、沖縄にいました。

大学の友達の実家に遊びに行き、その夜、台風が来るというのに、沖縄の友達とその友達と3人でライブに。売り出す直前のMONGOL800のライブでした。

「あぁー楽しかったねー。」
なんていいながら友達の実家に帰ると、「あれ!?」「映画?」と思うような映像がずーっとテレビに映し出されていました。

ツインタワーに飛行機が突っ込んでいく映像は、頭から離れませんでした。


そして、その1年後、ニューヨークに私はいました。

大学の先生が企画した研修旅行に参加するために。
2週間で、ニューヨークの美術館、ギャラリーなどを片っ端から巡るというものでした。

そして、9月11日は、危ないので近づかないように、という指示が出され、
翌日12日にZERO POINTOに行きました。

1年後だったのに、まだまだ、傷跡は深かったです。
本当にこそだけが、誰かに持っていかれたような、そんな感じでした。
献花も多く、見ていても信じられませんでした。
あれから10年、まだまだ多くの人のこころの傷は癒えていないと、新聞で読みました。


まるで、おもちゃのように扱われる人の命。
そんなに軽いもんじゃないんだけどな・・・。







時を同じくして、9月11日、ここグアテマラでは、4年に一度の大統領選挙がありました。

(↑この写真の政党は、落ちたので翌日には、跡形もなくきれいに、片付けられていました。)


立候補者は、実に多く、10以上の政党から出馬しました。
それに伴い、県知事などの多くの役職も選挙でした。

政党が変わると、県の職員も変わります。その知事の政党になります。
すると、その日から職を失う人も出てきます。

そして、県庁のようなところに勤めている隊員も少なからず、影響を受けると思います。

私が所属している県教育事務所は、トップが昨年、選挙の影響で突然変わり、
「他の職員は変わるの?」と同僚に聞いたら、
「変わんないよ!僕たちがおじいちゃんになって墓場に行けば、変わるだろうけどね!笑」
と、言っていました。笑



選挙活動が、活発になったのはいつごろからだろう・・・。

今年初め、友達の隊員のおうちの前の家が、オレンジ色に塗りまえられました。
聞くところによると、支持する政党の色を塗るんだそうです。

オレンジ、赤、黒・赤・黄、青etc...
おもしろいことに、シンボルもあるんです。オレンジの政党はげんこつ、赤の政党は親指を立てたサイン、地方に行けば、りんごのマークの政党、家のマークの政党、ジャケット、とうもろこし・・・。




大統領は、4年間任期が有り、一度当選すると、2回目は出来ないそうです。
4年に一度、ころころと政党が変わります。

このように、大きな看板が道の至る所にあります。

週末になれば、集会が開かれ、その政党の色の服を着て、車に乗って、選挙活動。
ときには、ステージが設置され、ライブも。

選挙日先日から、お酒の販売は禁止されるそうです。そして、選挙活動も禁止。
なので、土曜日は、本当に静かな一日でした。

↑「×印」がついているのは、こうやって、投票してね!という意味です。
はじめ、わからなかったので、いたずらで、「×」と書いたのかなと思いました。

あと、いたずらで、看板の立候補者の女性の顔にひげが書かれていたり、目がつぶされていたり、他の政党のペンキが塗られていたり、やってることが子どもっぽいです。笑


↑これは、ノーベル賞をもらった人がいる政党です。
ソロラは、インディヘナが多いので、インディヘナの人がいる政党が強いです。
今回の知事選でも、ジャケットのマークの政党が勝ちました。これも、ソロラでよく見られる政党です。

↑今回、2番目に強い政党です。なんでも、大統領に立候補しているバルディゾン(リーデル党)という左側の男性は、若干41歳だそうです。若い・・・。
個人的には、なんかアメリカのドラマに出てきそうな、そんなに売れていない俳優って感じがします。笑

 

このように、町にも、いろんな政党の旗が。

そして、11日夜中、結果が出ました。
1位は、マノ・ドューロ党 32.13%(元軍隊の人だそうです。右らしいです。オレンジ色の政党)
2位は、リーデル党 21.16%(新人です!例の売れない俳優っぽい人です。)

今度は、11月に決選投票があります。

1位のところは、勢力があるけど、2位はのところに他の政党がくっついて、今度は、逆転するかもね、なんて家族は話していました。


ちなみに、数県の隊員は、首都の隊員連絡所にて、1週間避難、それ以外の私のような隊員は、土日が外出禁止、月曜は、国全体的に休日となりました。

そして、火曜から通常勤務ですが、
なんと15日は、独立記念日なので、
私の学校は、13,14,15日とイベント続き、そして15日が休日なので、16日は振り替え休日。

なんだか今年度終了間際にイベントが続いて、勉強どころではない感じです。


どちらにしろ、偉い人のところばかりにお金が消えていくんじゃなくて、何の罪もなく家庭の事情で人生が変わっていく子どもたちに明るい未来が来るような、そんな社会になってほしいです。







2011/09/08

氷山の一角


9月8日(木)

今日は、もうひとつの近隣校、Xibalbay(シーバルバイ)に行ってきました。

4年生の授業観察をし、わりざんとかけざんの不足に頭をかかえながら、全員に対して授業を行いました。と、いっても復習ですが。


そして、2年生のクラスへ。以前にも書いた国鳥ケツァールを教えてほしいと言うので、2年生のこどもと作りました。


グループ分けをし、グループのリーダーに必要な材料を取りに来てもらったり、私が説明したことをグループの全員に説明してもらうなど、小さい先生として役割を与えました。

グアテマラでは、なかなかこのような指導はなく、全員が一気にしかも列を作らず、どやどやーっとやってきて、材料を取っていったり、全く秩序がなく、これじゃ、いかんと以前から思っていました。



結局、ものすごく時間がかかりましたが、なんとか全員できました!少し難しいところもあったけれど、ひとりひとりちがうケツァールができました。

明日、先生が教室に飾ると言っていました。19日にもう一度行くので、楽しみです。


学校から戻ってきて、昼食時、家族のお母さんと話していました。彼女は、私が拠点校にしているシープレサレス小学校の先生です。
お母さん:「そういえば、うちの学校の子が近所のトルティー屋さんにいるね。」

そう、最近だと思います。そのきょうだいを見るようになったのは。そのお店の前を通るといつも、「先生!!」と声をかけられます・
私の住んでいる町からバスで20分くらいのところにあるシープレスサレス小学校。
なんでかな、と不思議に思ったものです。

よくよく、お母さんの話を聞いていると、
そのきょうだいのお父さんが、どこかへ行ってしまい、お母さんが働かなければならなくなったようです。

また、昨年まで学校に来ていた児童の両親の話ですが、お父さんが若い女性と浮気をし、奥さんと子どもを追い出し、自分の家に浮気相手を住まわせたそうです。
奥さんと子どもは、家もなく、働かざるえなくなり、子どもたちは学校に通えず、別の町に引越ししたそうです。お母さんは、涙ながらに「家もなく、仕事もなく、でも子どもを養わなければならない。」と話していたそうです。

お父さんがすごく強くて、権力があり、お母さんは、何もいえない。
暴力もある。子どもがたくさんで、学校へ行かせることより、仕事を手伝わせ、少しでも収入が増えることを願っている親もいる。

特に女の子は、読み書き、計算が出来ないと、いい仕事にも就けないけれど、女の子だからと、親はそこまで教育に力を入れません。家事が出来れば、お嫁にいける、そんな感じです。

実際、日本のようにすべての子どもが学校に通えているわけではありません。


グアテマラには、本当にたくさんの問題があります。

家族と話していると、こういう問題は、次から次へと聞きます。
日本では、考えられないようなことまで。

そして、家族のお母さんは言いました。
「旦那さんも、奥さんも、お互いのことを、尊敬の気持ちを持っていないとだめだ。」と。

出稼ぎでアメリカに行く男性も多いです。5年、8年、10年ってことも。
その間、奥さんは、一人で家を守る必要があります。子どものことも。

ある奥さんは、だんなさんの事を信じて8年も待ったと。
でも、ある奥さんは、他の男性を見つけて結婚したと。その奥さんのだんなさんは、アメリカで別の女性と浮気をして結婚したと。
私が知っていることは、本当に氷山の一角に過ぎないと感じました。
すごく根深くて、大きな問題です。でも、だからといって何が出来るわけでもない。

子どもたちに算数を教えていても、この先、彼らの将来に役に立つかどうかもわからない。

何があるかわからない。





それでも、なにもしないよりはマシ。

算数を勉強して、工作をして、楽しい!、わかった!、うれしい!、がんばろう!
そんな感情が
やわらかい感性をより深めてくれることで、こころの豊かなひとになってほしいと願うばかりです。