そんなこんなのバタバタ劇があって、ようやく日本に到着した私。
日本での滞在は、あっと言う間でした。学生の頃、京都に住んでいました。お盆休み、正月休みになると少しだけ帰省しました。今回もそれと同じ感じでした。ただ、住んでいるところが京都かグアテマラかの違いだけで。
今回、我が家に帰って驚いたこと。
庭にバナナの木があったことです。一人だけ、えらい自己主張していて、よくこの寒いところでもがんばって大きくなったなーと感心しました。畑にも2,3本仲間がいました。
「グアテマラと日本、どっちがいい?」なんて質問を人からされることがあるけれど、私の答えは、「どっちもどっち」。
国と国、優越を決めるなんておかしいことだし、それぞれにいいところはあるし、よくないところもある。
住むには、グアテマラ(私が今住んでいるところ)は、気候がいいし、湿度もなく住みやすい!
でも、一生住めるかと言うと、私には、少々住みずらい。なぜなら、保険や医療、日本ほどしっかりしていない印象を受ける。子どもをグアテマラの学校に通わせることを考えると、日本のほうがいい。大人になっても、インドはどこにあるのかなんてわからない大人にはなってほしくない。
食事は、やっぱり日本人だから日本食がおいしく感じられる。でも、グアテマラの料理もおいしい!
グアテマラは、のんびりしている。人ものんびりしている。失敗しても笑っておしまい!
日本だと、責められる。追い詰められる。(度合いにもよるけれど)
グアテマラは、ギスギスしていない。セカセカしていない。人が生き生きしている。子どもの顔が輝いている。
どっちもどっち。
旅行ではなく、その国にどっぷりと暮らしてみて、初めてわかること。
日本を外側から見てみると、わかること。
なにを得られて、なにがどう自分の中で変化し、吸収できたかは意識的には、あまりよくわからないけれど、ここで、2年間、言葉も違い、習慣も違う人たちと同じ食事をし、暮らしたことは、とてもいい経験だった。でも、あと数ヶ月任期は、残っています!!
さて、8月1日、朝8時半ごろの飛行機で石川を経つ予定でしたが、荷物検査のところで、えらく時間がかかり、9時ごろ出発となりました。田舎の空港なので、札幌行き、博多行き、沖縄行き、成田行き、羽田行き、みんな時間が重なると、一列になり、ひとつのチェックカウンターとひとつの荷物検査のところで大渋滞!!地上スタッフも大慌て!!
私、初めて飛行機を止めました!私ともう一人女性もいたんですが・・・。共に、成田から乗換えで海外行きというパターンでした。なので、その乗り換え発券も同時に、小さな小松空港で行うので、てんやわんや・・・。結局、私の場合は、成田でもう一度手続きをお願いします、ということでした。
30分遅れで、出発!11時ごろ、成田に着きました。友達とお父さんが待っていました。そして、友達の両親と共に、「うなぎ!!!!!」を食べに行きました!
と、いうのも、前日、友達からの連絡で、「うなぎを食べに行こう!」と決まったのです。
成田から、ロスへの飛行機は、夕方5時半だったので、時間はありました。友達のお父さんが、私の出発便を地上スタッフに聞いていた様で、「そんな便はないらしいよ」と言われ、ここでかなり動揺してしまい、あたふた・・・。
でも、荷物を預けて、いざ、出陣!!
店内に入り、1時間近く待ったと思います。来ました、うなぎさん!!
本当においしかった!これで、グアテマラまで、がんばって帰れると思いました!!
さぁ、友達ともあっさり別れ、搭乗口へ!
行きと同じコースで、ロス→ヒューストン→グアテマラ
11時間のフライトは、寝続けました。うなぎを食べたおかげで、機内食も少しかじるだけ。
ロス→ヒューストン間は、なにも問題ありませんでした。
ヒューストンに着き、ホテルへ!グアテマラの日本人の人がやっている旅行会社へ、改めてホテルは、ちゃんと予約されているか事前に確認しました。今度こそ、大丈夫だろうと思い、ホテルのシャトルバスに乗り込みました。
運転手さんが、スペイン語を話せたので、ラッキーでした★
たまたま、一緒に乗り合わせた中国人のおじさんに「あんた、中国人か?」と英語で聞かれ、「いや、日本人」とスペイン語で答える日本人。
さぁ、ホテルに着くと、運転手さんがなにやら、紙をもらって来いとのこと。
???
予約表みたいなのをもらい、
私:「なんで?」
フロント:「今日は、閉まってるんだ」
私:「・・・。」(意味がわからん)
フロント:「あっちのホテルに行って」
そして、またシャトルに乗り、同じ敷地内のホテルに。
フロント「隣のホテルに行って」
私「なんで?」
フロント「もう、いっぱいだから」
私「・・・。」(意味がわからん!!!!)
そして、とぼとぼ同じ敷地内のとなりのホテルに着くと、フロントスタッフは、英語しか話せず、
撃沈・・・。
こころやさしいおじさんが、スペイン語を話せたのでしばらく通訳してくれることに。
なんでも、始めに行ったホテルは、突然、休業日にしたらしく、予約してあったお客さんを違うホテルに移動させたそう。でも、最後に着いたホテルでは、その確認がされていなくて、そんなことは聞いてないと。で、その始めのホテルに電話したけれど、休業日で通じない。
私の主張!:「予約はしたし、お金も払ったよ!」
ホテル:「でも、向こうのホテルから何も聞いてないから、お金払ってね。」
私:「(なんで、あんなに確認したのにまたこうなるの!?)」
ホテル:「部屋は、空いてるよ!」
私:「・・・。」
怒りと悔しさがこみ上げ、半べそに!!こんな夜中に、なんでまた同じことが繰り返されるの!?
どうなってんの!?
そして、30分ほど話し合い、お金を払うことに。
時間は、夜11時。近くに、レストランがあるけれど、歩きたくない。でも、少しお腹空いたしなー。
あっ、ホテル内に自販機が!!セブンアップを買って、一息。
そして、かばんの中にあった、「うずまきパン!!!」↓↓↓
日本から、連れて帰ってきたんです!このときほど、このパンがおいしいと感じられたことはありませんでした!うずまきパン最高!!
何度確認していても、「私たちの都合」ということで、ホテルであっても突然休業日にしてしまい、迷える子羊がいても「私たちの都合」で、話が終わってしまうアメリカ、「よくある話」
そして、翌朝6時半、空港に向かいました。ここでも、スペイン語が通じず、四苦八苦・・・。
でも、人って強いもんですね!何とかなります!
ヒューストンからグアテマラに向け、出発!!
8月2日グアテマラに無事着きました。
さぁ、まだまだ、旅は終わりません。
この日、首都からソロラまでシャトルバスで帰らなければいけません。
午後2時半に、首都の隊員連絡所に来るはずのバスが来ない。
グアテマラでは、「よくある話」
電話すると「そんな住所はないよ!」と言われる始末。
これも「よくある話」
隊員連絡所の住所には、いろいろ説があって、わかる人とわからない人がいるみたい。
午後3時、ようやく来てくれました。またまた、アンティグア経由でソロラへ
一度、アンティグアという観光地に寄り、バスを乗り換え、お客さんも増えて再度出発のはずが、待っていると、電話が・・・。
バス会社:「ごめんなさい。今日は、雨の影響で途中の道が土砂崩れの心配があるから、今日は出ないわ。明日、アンティグア朝5時にあなたの泊まるホテルに迎えに行くわ。」
私:「あっ・・・。そう。わかったよ・・・。」
ということで、その日に自宅まで帰れるかと思いきや、土砂崩れの心配があるから、思わぬアンティグアでの1泊。
今、雨季なので土砂崩れの危険性を心配し、バスが動かないことなんて「よくある話」
翌朝朝5時にバスが迎えに来ました。
朝8時半、無事、自宅に着きました!「ただいまっ」
朝なので、自宅からは、きれいに山が見えました!
そして、一息ついてお仕事へ!
ちょうど、この日、算数の研修会を行っていて、この日が最終日だったので、疲れた体を引きずり、ソロラからバスで20分ほどのところにあるパナハッチェルというところに行きました。そして、いつのように助手の仕事を・・・。
これが、県事務所の算数プロジェクトに直接的に関わっている人たちです。そして、同じソロラのボランティアと。久しぶりに会い彼らは、満面の笑みで私を迎えてくれました。
うれしかったです!居場所があると感じました。
そして、研修会後のランチ!
うなぎを食べて以来、2日ぶりのまともな食事でした!本当においしかったぁー!
フライドチキン、サラダ、オレンジジュース
そして、午後3時ごろ、本当に自宅に帰ることが出来ました。
その後、死んだように眠りにつきました。自分のベッド、自分の部屋は、本当に落ち着きます。ここに帰ってきて、改めて、今の私の拠点は、日本ではなく、ここなんだと感じました。
ここで、生活し、ここで、働き、ここが、私の今の居場所です。
自宅のベランダから。
今日もきれいに山とソロラのまちが見えます。
長きに渡り、「よくある話」を読んでいただき、ありがとうございます!
今回の旅は、「よくある話」のフルコースでした。ごちそうさまでした。
もう、お腹がいっぱいです。笑
これは、もう「ネタ」でしかありませんね。笑
おそらく、通常は、こんなことそんなにないと思うんですが・・・。
日本と違い何があるかわからない海外。
それも、旅のおもしろさのひとつです!