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2011/08/05

「よくある話」(前編・グアテマラ→日本)

7月下旬、所用で日本に一時帰国してました。

その日は、ギリギリまで県事務所の研修会の手伝いを行い、途中でバトンタッチをして首都に上がってきました。ちょうど、そのとき、23年度1次隊の新隊員がアンティグアから引き揚げてきたところでした。

さぁ、次の日は、いよいよ日本に向けての長旅がスタートするぞ!!と、少々緊張気味で寝ました。


当日(20日)、グアテマラの空港にて重量オーバーだからと、33ドルせびられました。本来なら、国際線では、預け荷物2個:各23キロまで無料というのがお約束です。前日、重さを量ったら、確かに23キロ以内でした。しかし、私も混乱してしまい、しぶしぶ33ドルを払いました。

アメリカに行っても、ドルはそんなに必要ないからというアドバイスで、私の所持金60ドルと小銭たくさん、200ケツァール(グアテマラのお金)。

そして、TC200ドル。(うち100ドル分は、グアテマラで現金80ドルに換金しました。)

グアテマラでぼったくられることなんて、「よくある話」


無事、午後2時グアテマラからヒューストン行きに乗ることが出来ました。
ちなみに、今回の旅は、2回の乗換えがありました。

グアテマラ→ヒューストン→ロサンゼルス(1日目の移動) ロスにて1泊。
翌日ロス→成田、 成田にて1泊(到着が夕方になり、その日のうちに石川に帰ることが出来ないため。同じ日本なのに、近いようで遠い我が家・・・)

帰りも成田からは同様のコースでした。


そうこうしているうちにヒューストンに到着。午後5時着。当初の予定では、7時のロス行きでスムーズにその日のうちに、ロスに到着のはずだったのですが、夜11時発に変更!!オーバーブッキングでしょうね、きっと。私を含め何人かは、遅い便にまわされたんだと思います。

ヒューストンの空港で、さぁ、3時間待ち!本1冊、読み終えました!

↑この写真は、ヒューストン上空です。
まだ、こころにゆとりがあったんでしょうね。笑


オーバーブッキング、「よくある話」
さすが、アメリカ大雑把・・・。



夜11時発の便でようやくロスに行くことができました。到着時刻深夜1時(時差の関係で、本来なら3時間かかるから、私の体内時計は、深夜2時を指していました。)


ロスの空港から、ホテル行きのシャトルに乗り、いざホテルへ!!

うわぁ~い、やっと休める!と思い、ホテルに到着。


私:「スペイン語、話せます?(英語で)」
ホテルマン「はい、ご予約されているお名前は?」
私:「○○です。」
ホテルマン「ん!?そのようなお名前は、予約されておりません。」
私「・・・。」
私:「いやいや、グアテマラの日本人がやってる旅行会社を通して予約したよ!ほら、この通り、紙だってもってるもん!」
ホテルマン「申し訳ございません、そのようなお名前はありません。」
ホテルマン「その旅行会社にお電話なさって、確認してください。電話は、あちらにございます。」

とりあえず、国際電話をかけるべく、公衆電話のところへ・・・。

私:「(ん!?待てよ、グアテマラは、一体、今何時だ?)」

私:「(ホテルマンに)今、グアテマラは何時ですか?」
ホテルマン「深夜4時でございます。」

私:(おい、無茶なこと言うなよ・・・。どうりで電話に誰も出ないはずだ。)

ものすごく落ち込んで、イライラしてて疲れきっている哀れな日本人に彼は、一筋の光を与えてくれました。

ホテルマン「お金を払えば、お部屋はご用意できます。」
「一番お安くて113ドルのお部屋がございます。」
私:「まじで!」(当たり前なんですけどね・・・苦笑)
「でも、事前にお金も払ってるもん!で、今、お金ないもん!」

そう、私の所持金60ドルほど・・・。

一瞬、このホテルのロビーに仮眠させてもらおうか、それとも空港に戻るべきかといろんなことを考えまくりました。

ホテルマン「お金がないのなら、私どもは何も出来ません。」


時すでに、深夜3時ごろ。

私:「あっ!!命のTC持ってるじゃん!!」「これ、使える?」
ホテルマン「はい、使えますとも!」
私:「ところで、部屋には、風呂とトイレ付いてるの?」
ホテルマン「(真剣なまなざしで)はい、もちろんですとも!!」

そう、ここはアメリカ!113ドル出して、風呂トイレなしなんてこと、ありえません!
「一番安い部屋」という言葉に引っかかってしまい、想像したのは、グアテマラの安いホテル。
ベットのみという部屋・・・。
グアテマラなら、共同ってことがよくあるから、ついその癖で・・・。笑

我ながら、あほなことを聞いたもんだと思いました。笑

無事、なけなしのお金を払い、ホテルマンが手伝ってくれて部屋に行くことができました。
その後、なんだかんだして、寝たのは、深夜というか早朝5時・・・。


予約されていないことなんて海外では、「よくある話」


翌日というかその日(21日)8時起床。
ロスから成田へは、何事もなく飛び立つことが出来ました♪

これさえ乗り越えれば、もうこわいものなんてない!
そう自分に言い聞かせていました。笑


ちなみに、私は、もう「エクスキューズミ~」という単語すら出てこなくて、旅の始めのほうは、スペイン語で通していました。ヒューストンは、スペイン語を話せる人が少なく、いろんな審査では、英語、エイゴ、えいご・・・。ロスでは、スペイン語を話せる空港職員はまぁまぁいました。時折聞こえてくる空港職員同士の立ち話がスペイン語だったりすると、ものすごくほっとしました!

また、入国審査のとき、ラテン系の顔をした人がいたので、「スペイン語はなせる?」とまずは、英語で質問。そうすると、えっ!?て顔をして、「なんで英語話せないの?」と日本語で返されました。

私:「だって、今、グアテマラに住んでるから英語使わないし、忘れたよ。(スペイン語で)」
入国審査の職員「ぷぷぷ(笑)」
私:「(苦笑)」

英語が話せないから、忘れたから、空港職員はゆっくり英語を話すことなく、弾丸トークを押し付けてくる。そこが、アメリカ。「よくある話」



11時間ほどのフライトを終え、ようやく成田に着いたのは、22日夕方5時ごろ

こんなことがあったもんだから、出口ロビーで友達の顔を見たときは、ほっとしました。
安堵したのも束の間、これから電車に乗るらしい。

友達「急いで、走るよ!!」
私:「えっ・・・・・・・・・・・・・。走る!?この大荷物で・・・。」

切符売り場で。
私:「日本円は、ないんだ・・・。ドルとケツァールならあるけど・・・。」
友達「う、うん。あと5分で電車が来るから急いで!」


日本に到着していきなり、日本の洗礼にあいました。
日本は、「時間通り」が常識。
グアテマラは、「そのうち来るよ」が常識。

私の地元でも電車は、1時間に1本あればいいほう。だから、成田って都会と感じる田舎もん。


友達の家に到着し、銭湯に行き(久しぶりすぎて、戸惑ってしまった。)、友達のお母さんの手料理とお父さんお手製の塩辛をごちそうになり、こころもおなかも大満足でした!

真っ白な日本米と味噌汁だけでも贅沢なのになぁ。

↑石川(かほく。かなり能登よりの場所)で、友達に連れて行ってもらったベルギー人が作ってるベルギーワッフル。おいしかった~♪ 田んぼを眺めながらってのが、田舎のいいところ。


らーめんも食べちゃいました!!


これで、無事、日本に到着できたわけです!


しかし、これで終わらないのが、旅の恐ろしい、いや、楽しいところ。


「よくある話」(後編)に続く・・・。





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